マッサージで胸が小さくなる?

間違ったマッサージをしたら、胸は小さくなりますか?

間違ったマッサージをしたら、胸は小さくなります。

エステサロンなどで痩身マッサージというのがありますよね。
自宅で行っている人もいるでしょう。
あれは、脂肪に刺激を与えて柔らかくし、燃焼されやすい状態にするというものです。

つまり、マッサージの仕方によってはバストの大切な脂肪を燃焼させやすい状態にし、より小さくしてしまうということもあるのです。
また、強くマッサージしすぎると胸を支えるクーパー靭帯を痛めてしまうこともあります。
クーパー靭帯は胸を支える重要な靭帯で、これが伸びたり切れたりすることは、バストの下垂やラインの崩れに繋がります。
しかもクーパー靭帯は一度痛めてしまうと再生されませんから、大変注意が必要です。

最近は雑誌やテレビでバストアップマッサージが紹介されていますが、そこで紹介されているのは知識と実績のあるスペシャリストです。
見よう見まねで素人が真似をしても、逆効果になってしまう可能性が大きいでしょう。

ですから、きちんとサポート体制のあるバストアップマッサージDVDで、正しいマッサージ法やバストケアを学ぶことが大切です。



脂肪を胸に移植

自分のカラダの脂肪を胸に移植することはできますか?

自分のカラダの脂肪を胸に移植することは出来ます。
豊胸手術はシリコンバッグの挿入が有名ですが、最近は脂肪注入法を行うクリニックも多いですね。

脂肪注入法にもいくつか種類がありますが、基本は同じ。
自分の身体から取り出した脂肪をバストに注入するというものです。
脂肪をとる場所は太ももやお尻などの下半身、腹部、二の腕などです。
採取できる脂肪の量によって、サイズアップできる量も決まります。
その為、シリコンバッグを入れるような例えばAAからFカップといった劇的な変化は難しいです。
しかし余計な脂肪を除去してバストアップもできるので、総合的にプロポーション補整力は高いと思います。
また、自分の身体の組織を使うためアレルギーや拒絶反応もなく、もともとのバストと同じ脂肪を入れるのですから、仕上がりも自然になると言われています。
脂肪注入は注射で行うので傷も残らず、痛みも少ないとも宣伝されていますね。

しかし、注入した脂肪の全てがバストに留まるのは難しく、身体に吸収されてしまったり、健康な状態を保てずにしこりになってしまう可能性があります。
特にしこりになる事は多く、ひどい場合にはバストのほとんどが固い塊になってしまいバストラインが崩れる・痛むなどの症状も報告されています。
このようにしこりが発生しやすいため、
乳がんと間違えたり逆に乳がんの発見が遅れることもあるので、
脂肪注入法を行った方は小まめにがん検診を行うと良いでしょう。
がん検診はマンモグラフィ検査が行えないので、その点の注意も必要です。
また、バストだけでなく、脂肪吸引した場所がボコボコに変形してしまう事例も多くみられます。

脂肪注入法は自然で傷痕も残らず、メリットばかりの豊胸術のように宣伝されていますが、実際はやはりデメリットもある方法です。
手術を行うならしっかりとした下調べと強い決意が必要かと思います。



豊胸手術のトラブル

豊胸手術にはどんなトラブルが報告されていますか?

豊胸手術には、シリコンバッグを入れる・自分の脂肪を注入する・ヒアルロン酸を注入するなど、いくつか方法があり、それぞれにメリット・デメリットがありますが、ここではご質問に答えてデメリットの部分を説明しますね。

まず、シリコンバッグを入れる方法ですが、有名なトラブルに「バッグが破裂する」というものがあります。
バッグは滅多に破損しないようにできていますが、形あるものなのでどうしても壊れる可能性もあるわけです。
もし破損した場合には、バッグの中身が体内に流出し、様々なトラブルが引き起こされます。
この時のトラブルは、バッグの中身によって少しずつ変わってきます。

中身が生理食塩水だった場合には、生理食塩水は身体に吸収されるので無害ですが、もしも生理食塩水に雑菌が入っていた場合、発熱や肝臓が悪くなるなど、健康被害が出ることもあります。
また、バッグの中身が無くなるので胸は手術前のように小さくなってしまいます。

中身がハイドロジェルの場合、ハイドロジェルも身体が吸収するので無害だと言われていましたが、この吸収の際に小さな炎症が起きるのが特徴で、場合によっては炎症がひどく腫れてしまうこともあります。
さらに悪い場合には細菌が入って炎症が悪化し、敗血症になる可能性もあります。

シリコンが入ったバッグの場合、シリコンは身体に吸収されないので身体の拒絶反応などが起き、癒着や石灰化、ひどい場合には膠原病のような状態になってしまうと考えられます。

最近では中身が寒天状のシリコンで流出しない、というコヒーシブシリコンバッグというものもありますが、体内に数年、数十年と入れて置いて本当に問題がないという確証はないでしょうね。

もう一つ、シリコンバッグの大きなトラブルとして「拘縮」が挙げられます。
拘縮は、異物であるバッグを排除しようとする身体の働きで起きるものです。
身体は通常、異物を外へと排出しようとしますが、バッグは体内にしっかり入れ込まれているので排出できません。
そこで今度は異物を包み込む膜をつくってしまうのです。
この膜が厚くなるとバストが固くなったり、外見が変形してしまうことがあります。
この拘縮を防ぐためにはバストのマッサージや投薬が必要ですが、それでも長い期間に拘縮を起こしてしまう人は後を絶ちません。

このようにシリコンバッグを入れる豊胸手術はトラブルの可能性が多数あるので、最近は自分の脂肪を胸に注入する豊胸術も人気が高まっています。
しかしながらこの方法も、脂肪の定着率が低い(元に戻ってしまう)とか、脂肪の粒や石灰化した脂肪がしこりになってしまうなど、
トラブルが無くなるわけではありません。
中には、脂肪を採取した部分がぼこぼこに変形してしまうなどの事例も見られています。

もう一つ、最近増えてきたヒアルロン酸注入の豊胸も、アレルギーを起こす可能性は捨てきれません。
一時的な効果しか得られない上に安全が確立されていないので少し不安が残るところでしょう。

長くなってしまいましたが、これでもトラブルのごく一部の話です。
豊胸手術は大きなリスクを伴うので、私ならまず、サプリメントやマッサージなど出来ることを試しますね。



シリコンの寿命

胸にシリコンを入れた場合、交換の時期や取り出す時期などの目安は何年ですか?

日本の豊胸手術で使われているバッグには色々な種類があります。
有名なのはシリコンバッグですが他にも、生理食塩水バッグ、ハイドロジェルバッグ、CMCバッグ、コヒーシブバッグ、アナトミカルバッグなど、内容物が違います。
基本的にシリコンの入れ物に入っているので「シリコンバッグ」と呼ばれているわけですが、最近はコヒーシブバッグが主流なようです。

さて、これらのシリコンバッグには破損する危険性があります。
多くのクリニックでは「破損の恐れはない」「交換の必要はない」と謳っていますが、どんなタイプのバッグでも5年後には数%が破損している、というデータもあります。
バッグはとても丈夫なシリコン製なので大きな力をかけても破損しないものですが、体内にあって揺れたり変形したりと常に刺激を与えられていると、小さなダメージが蓄積します。
そして結果的には破損し、内容物が体内に流出することになるのです。

生理食塩水の場合は体内に吸収されるだけで害はありませんが、胸はしぼんでしまうので、手術でバッグの摘出・交換が必要になります。
シリコンの場合最初は破損に気付きにくいのですが、次第に内容物が周囲の組織と癒着したり石灰化したりしてしまうので、こまめにチェックが必要です。
バッグの中にはコヒーシブバッグのように、破れても内容物が流出しにくいタイプもありますが、それでも放っておけば癒着や石灰化が起こる危険は消えません。

バッグの種類によってによって耐久度は違うので、一概に交換の目安は言えませんが、5年に1度くらいの間隔で検査をしてもらうと安心でしょう。



豊胸手術した胸は不自然?

自然なバストと豊胸手術をしたバストのちがいは?

自然なバストと豊胸手術をしたバストで大きく違うのは、見た目と触り心地です。

まず見た目は、普通に洋服を着ている場合にはわかりにくいものですが、前かがみになったり、走ったり、あるいは横になったりと重力を感じる動きで違和感が出てきます。
例えば仰向けに横になった時、自然なバストは重力でペターっとした感じになると思います。
説明しにくいですが、女性なら伝わるでしょうか。
横に広がって高さが無くなりペターっとした印象になるのです。
しかし、豊胸したバストだとその動きが起きません。重力に流されず、そこにしっかりとあり続けます。
豊胸手術は胸にインプラントを入れ込むものが多いですが、それらは普通の脂肪とは違うので、その小さな差が、揺れ方や垂れ方に影響してしまうわけです。

もう一つ触り心地は見た目以上にわかる、とよく聞きます。
最近の豊胸用インプラントは触り心地など進化していますが、バストに異物が入っているのですから、違和感があっても仕方がないでしょう。
インプラントを使わない脂肪注射の豊胸手術の場合も、しこりが出来るなど触り心地が自然なバストとは違ってくるそうです。

もう一つ、若いころは自然なバストと見分けのつかない胸でも、歳を重ねると違和感が出てくる場合もあります。
これもバストが一部「人工」の状態だから起きるもので、身体や顔の他の部位が年齢を重ねているのに、バストはそのような変化が見られないためです。

これらが大きな違いですが他にも、左右の胸の位置が離れている、青筋が目立つようになるなどがありますし、定期的なメンテナンスが必要な場合も多いので、身近な家族やパートナーはすぐに気付くようですね。