便秘に酵素が良い?

便秘に酵素が良いと聞きますが、本当ですか?またその効果について教えてください。

酵素とは、体内でおきる化学反応の触媒として機能する分子のことを言い、物質を変化させるために欠かせない存在です。
食べ物から栄養を吸収し、その栄養を体中に巡らせ、代謝を促し、排泄する。
そういった生命活動のあらゆる過程に、消化酵素や代謝酵素といった酵素が関わっているのです。

その酵素を酷使してしまうと、酵素の働きが弱くなってしまいます。
働きの鈍い状態では当然、消化や吸収、排泄といった機能が低下してしまいますから、便秘の原因となる事も考えられます。

食事内容を見直したり運動をしたりしても便秘が改善されない場合、充分に酵素が働いていないのかもしれません。

これは酵素を摂取することで解決できます。
食べ物に含まれる食物酵素を取れば、体内の消化酵素や代謝酵素の働きをサポートしてくれるのです。
食物酵素が多く含まれているのは生野菜や発酵食品など。
しかし酵素は熱に弱いので、必要な量を摂取するのが難しいと言われていて、最近では酵素ドリンクなどのサプリメントが注目を集めています。

酵素は代謝を活発にするのでデトックス効果があり、美肌やダイエットにも効果的と言われていますから、便秘解消のためにも試してみると良いかもしれませんね。



排便コントロール

排便コントロールについて。毎日決まった時間にトイレに入る習慣は必要ですか?

毎日決まった時間にトイレに行くように習慣づけることは、便秘解消の1ステップです。

便秘の原因のひとつとして「排便を我慢する」ことが挙げられます。
例えば外出先で便意を感じた時、用事や場所によって我慢することがあるでしょう。
特に女性にはありがちなことかと思いますが、この我慢が習慣化してしまうと、便秘の原因となるのです。

便意を我慢していると、便意を感じても便が出にくくなってしまいます。
また、便意そのものを感じにくくなり、腸内に便を溜めこんでしまうことにもなるのです。

ですから、便意を感じたら我慢せずトイレに行くことが大切です。
しかし出先や仕事中にトイレにこもるのも難しいものですよね。
そこで、お昼になったらおなかが減り、夜になったら眠くなるのと同じように、朝トイレに入ったら便意を感じるように習慣づけてしまえばいいのです。

毎日決まった時間にトイレに行くようにするのは、そのクセを体に学習してもらうためです。
おススメの時間は朝ごはんを食べた後ですが、ある程度余裕を持って時間が取れるタイミングが良いでしょう。
この時、便意がなくても下着を脱いで便座に座り、3分ほどトイレで過ごすようにします。
座りながら腸のマッサージをするのも良いですね。
良くないのは本を読んだり考え事をしたりして、排便から意識をそらすことです。
便意がなくとも排便を意識して過ごすことで、体がしだいに1日のリズムを覚えていくでしょう。



便秘と痔の関係性

便秘と痔の関係性について教えてください。

便秘は痔の原因となります。

便秘で腸内に長く留まった便は、水分を腸に吸収されて固くなっています。
その固い便を排泄するときに、肛門を傷つけて「切れ痔」になってしまうわけです。

それだけではありません。
肛門など体の末端から肝臓に向かって血液が流れていますが、便秘がひどくなると、便が下半身の血管や内臓を圧迫することで、この肝臓への血の流れが悪くなってしまいます。
また、長く腸内に留まった便は毒素をだし、肝臓などに負担を与えます。
これらの影響から肝臓に巡る血の流れが悪くなり、肛門周辺に血が溜まってしまうのです。

この行き場のなくなった血液が、痔の原因となるわけで、切れ痔以外でも、便秘は間接的に痔の原因となっているのです。

このように痔になってしまうと、排泄時の痛みから排泄がおっくうになり、益々便秘がひどくなり、また肛門を傷つけてしまう・・・といった悪循環に陥ることもあります。



ガスを取り除く方法

便秘でたまったガスを取り除く方法を教えてください。

便秘になると、腸内に便と共にガスが溜まって苦しいですよね。
時には腹痛を起こすこともあるので、ガスには注意が必要です。

このように辛いガス腹を解消するには、運動や腸内環境の改善が大切です。

まず運動ですが、軽いもので構いません。
ウォーキングや簡単なストレッチなどで、腸を刺激し活発化させればガスが出るはずです。

簡単な運動としては、肩幅に足を開いてまっすぐに立ち、腰をぐるぐる回すのがおすすめです。
右回りと左回りをそれぞれに30回ほど回すと良いでしょう。

他には、仰向けで横になって両膝を抱えるポーズ。
胸に膝をつけるようにして足を抱え、そのまま5秒ほどキープします。
これを10回ほど行うだけでも、腸の動きが変わります。

これらの運動の時には腹式呼吸を意識しましょう。
深く吸い深く吐くことでリラックスし、より効果が上がります。
また、腹式呼吸を意識することで腹筋が鍛えられ、腸の働きを良くする効果も得られます。

運動以外では、ヨーグルトなどで乳酸菌を摂る・食物繊維をとるなど、腸内環境の改善に努めましょう。
そうすれば腸の働きが正常になり、ガスも出てくるはずです。

これらのガス腹対策は、つまり便秘改善の要素でもあります。
ガスも便も出して、快適な生活を目指しましょう。



便秘とダイエットの関係

便秘を解消するとダイエットになりますか?

便秘は、腸に排泄物を溜めた状態です。
単純にその分体重は重くなっているので、きちんと排泄習慣を付ければ体重も軽くなります。便秘になると下腹部が張ってしまいますが、これも便秘を解消すればなくなり、スッキリとしたラインになるはずです。

また、溜めこんだ排泄物から発生する有毒成分は、腸壁から吸収されて血液によって全身に運ばれます。そうするとリンパや血流の流れが悪くなり、むくんだり脂肪が付きやすくなります。
つまり便秘=体のラインを崩す、というわけで、便秘を解消すればこれらの問題も解決できます。

さらに言えば、便秘解消・腸内環境を整えるには、適度な運動やバランスの良い食生活が重要ですね。これらはダイエットでも大切なことですから、便秘改善に励むことが、結果としてダイエットになるというのも良くあることです。

逆に、食事制限など偏ったダイエットは便秘の原因にもなり得ます。
腸内環境や健康とダイエットは密接な関係にあり互いに影響していると言えるでしょう。